うつ病の家族をサポートしていても、治るどころか他に問題となる行動が出て周りの家族が振り回されてしまう‥
こんな状況になってはいませんか?
それは、うつ病の背後にパーソナリティー障害が隠れているからかもしれません。
パーソナリティー障害のタイプと特徴には
A群(奇妙で風変わりなタイプ)
①妄想性パーソナリティー障害
不信感や猜疑心が強い
②統合失調症質パーソナリティー障害
非社交的で他者への関心が薄い
③統合失調症型パーソナリティー障害
感情の幅が狭く、会話が風変わり
B群(感情的で移り気なタイプ)
④境界性パーソナリティー障害
対人関係が不安定。衝動的な行為が目立つ
⑤自己愛性パーソナリティー障害
態度が傲慢で、周囲の注目と称賛を求める
⑥反〔非〕社会性パーソナリティー障害
重大な規則違反や暴力的な行動が目立つ
⑦演技性パーソナリティー障害
世間の注目を集めるような派手な言動を取る
Ⅽ群(不安で内向的なタイプ)
⑧依存性パーソナリティー障害
他者への過度の依存。孤独に耐えられない
⑨強迫性パーソナリティー障害
潔癖でこだわりが強く、融通が利かない
⑩回避性パーソナリティー障害
傷つくことを恐れ、失敗しそうな状況を避ける
などがあります。
夫は、うつ病になってから8年目の酷いうつ状態が回復してきた頃、家族に対して攻撃的な態度をとるようになりました。
今まで普通に過ごしていたかと思うと、家族の一言で突然不機嫌になり怒りだしてしまうのです。
それも、ひどい言葉で家族が傷ついて落ち込んでいても、
「なんで泣いているんだ?」
と、なぜ泣いているのかを理解することができず家族に共感することが出来ません。
なので、怒っている時間は長くは続きませんが自分だけ平常心に戻ってしまい、家族の気持ちが理解出来なくて
「俺は悪いことを言ってない」
「俺は正しいことをしている」
と、傲慢な態度、行動をとってしまいます。
今思うと、以前にも自分を否定されたというきっかけから突然暴言を吐いたり相手を見下す行為をする時がありました。
夫の幼少期は、父親がアルコール依存症、ASⅮ、母親は祖母が認知症であった為、二階で一人でいることが多いなど家族との関わりが少なかったです。
義父からは、手のかからないおとなしい子、いい子だったと聞いていました。
また、義母は相手の話に否定的で受け止めようとしません。
時にかんしゃくを起こしたり、皮肉、嫌味を言って相手を否定します。
このように、子どもの頃に親から否定されたという経験が、
ちょっとでも相手から否定されたと感じると、子どもの頃に傷ついた嫌な思いを相手にぶつけて自分を守ろうとしているのかもしれません。
そうしないと、もろく崩れやすい心を保てなくて、強い自分でいられなくなってしまうから‥
パーソナリティー障害の家族と接する時のポイント
・否定的な反応をしない
・話を聴く
・相手の考えや心の問題を指摘しない
・上手くできたことを褒めてあげる
・程よい距離感を保つ
です。
パーソナリティー障害の家族の行為などに振り回されないように、いつも同じ態度で接してください。